21GCORS-572UL-TSのあんまり書かれてない部分のインプレ

ロッド

今となっては少し古いモデルにはなりますが、いまだ定価以上の値段で中古売買されてるので人気がある、というかチタンの感度はどんな感じなのか試してみたいという方が多いアジングロッドだと思うのでインプレします。

ただ、グリップがこんな感じでチタンがこんなに曲がりまーす的なインプレしません。ロッド全体の曲がりとかバランスとかの話になります。また画像少な目文字多めですのでご了承ください。

それではインプレ始めます。

重さとバランス

ロッドの重さはカタログの通り50g。#1#2(2ピースロッドのティップ側ピースを#1、グリップ側を#2と言います)の重さは#1が5g、#2が45g。よくチタンティップはチタン部が重くて先おもりするって言いますが#1が5gならぜんぜん普通レベルです。実際ロッド単体の重心位置はリールフットの位置から約17センチティップ側のところ。バランスが良いロッドで12~14センチなので17センチは普通の位置。なのでコルトはチタンロッドだから先おもりうんぬんとか考えなくていいです。

ロッド単体でのバランスは普通なので組み合わせるリールも普通の5フィート後半のロッドと同じで150g~190gくらいでフロントグリップあたりに重心が来ます。常にティップに荷重を感じるのが好みなら軽めを、ティップを動かさない釣りが好みなら重めのリールを合わせるとお好みになるんじゃないかと思います。私は155gのリールを組み合わせてます。

曲がり

チタン部分の長さは10センチと短め。またティップ先端径は0.6ミリでその細さは先端から2~3センチくらいまで同じ。チタン部分は繊細に曲がりますが、それと同時にチタンを繋ぐチューブラー部(ベリー)もよく曲がります。#1#2を繋いでラインを通さずに振ると#1が大きく振れて#2は硬めで#1をしっかり支えてます。この点は想定していなかった人が多かったと思います。

たぶん多くの方が思い描くチタンティップのロッドは、カーボンチューブラー部分は硬く曲がらずティップのチタン部分だけがグニャっと曲がるイメージだと思いますが、572UL-TSは#2はしっかりしていてほぼ#1が全体的に曲がりその先のチタンがさらに曲がるという感じ。

その曲がりの違いが釣っててどう違うんだというところですが、まず投げるときの違和感が少ない。チタンのティップ部だけ曲がるロッドは投げるときに癖がありますが、ベリーから曲がるので投げ辛さはなく飛距離も十分です。アタリの感じ方はキンコンカンとかジジジという感じのアタリはチタンらしく高感度。しかしもたれる感じのアタリはチタンティップが短いため敏感ではなくてチタンのティップとベリーのカーボンの曲がりで感じ取るのでチタンらしさはないように感じます。

使ったことがないので間違ってるかもしれませんが、34のPSR60が#1がしなやかに曲がって軽いリグを投げやすく潮を読みやすいと聞きますがそれに近いのかなと思います。またブルーカレントⅢ510とか63を使ったことがある方なら、ブルーカレントの先に10センチのチタンティップが付いた感じでイメージしてもらうといいです。なのでガンガン動かすのは苦手でじっと動かず潮を読みながらアジがいる場所を探すアジングに適したロッドと感じてます。

まとめ

チタンティップのロッドは感度がすごいとか釣れるとか噂に聞くけど手に入れるには自作するかビルダーにオーダーして作ってもらうかと入手が難しいものだったのが、コルトの572ULーTSが販売されたことで手にしやすくなりました。しかし、21GCORS-572UL-TSはチタンロッドらしい作りではなくチタンのクセを抑えてチューブラーロッドに近い感じです。私はそこに気が付くまで自分の中でのチタンのイメージと違和感があって使う頻度が少なくなってました。チューブラーに近い使い方をするようになってからは違和感なく使えるようになりました。

いわゆる先だけが曲がるチタンロッドで市販のものが欲しいならトレバリズムキャビンのチタンティップがいいです。410を所有していますが少し短すぎる感もあるので506のチタンがチタンらしいチタンロッドになります。

コルトはもうすぐ23モデルになってグリップが変わりますが、ロッド設計に変更はほとんどないみたいなので使った感じは新旧ともにかわらないと思うのでこれから購入される方の参考になれば。
最後に、私のロッドは買った時からチタン取り付け部がちょっと曲がってます笑

釣果データ

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