初めに、ブルーカレントⅢ53は計3回インプレ記事を書いています。特に3回目の豆アジ実釣は53の特徴を生かした内容なのでぜひご一読ください。
ヤマガブランクスのブルーカレントⅢ53を買った経緯
ブルーカレントⅢ82、68Ⅱを使って「これはいい!」と思ったその勢いだけでⅢ53も買ってしもた(特別定額給付金ありがとう)
前からソリッドのアジングロッドを使ってましたが、なんかソリッドの特性や特徴に自分の好みの釣りがしっくりきてませんでした。でもこの前ブルーカレントⅢ82をフロート用に買ってみたら「なんかチューブラー使いやすいぞ」って感じて、「ブルーカレントのジグ単用欲しい」ってなって68Ⅱを中古で買ったらやっぱりいい。こうなりゃショート軽量ジグ単も欲しいぞ!と特別定額給付金を握りしめて買ってしまいました。
スペック
ブルーカレントⅢ53のスペックは以下のとおりです。
Length:1610mm
Weight:53g
Section:2pcs
Lure:MAX4.5g(JH0.1~4.5g)
Line:PE 0.06~0.3 / NY・FC1~3lb
Carbon:91.3%
Price:¥22,000-(税抜)
うたい文句
アンダー1gの繊細なジグ単戦で発揮されるポテンシャル。近距離専用の高感度ショートレングス2ピースモデル。
携行性を考慮した2ピース仕様で、アンダー1gのジグヘッドを使用し緩い潮流をフォールさせた際にも、その水噛み具合と挙動を明確に伝え、水中の状況把握能力はシリーズ随一の、近距離戦に特化した高感度モデル。潮の重みを感じにくいような状況でも、ラインとジグヘッドの重さをしっかりと感じながら、魚に違和感を与えずに「乗せ」、豆アジもしっかりと曲げて獲る事ができるしなやかさと繊細さを併せ持ちます。アングラーの意図がジグヘッドへダイレクトに届く感覚で操作でき、常夜灯周りで食い渋るセレクティブなターゲットを誘い、掛けて獲るまでのプロセスが、最も楽しめる近距離専用のスぺシャライズドモデルです。(ヤマガブランクスHPより)
このうたい文句から読み取れるのは
- 0.8gくらいのJHが使いやすいように作りました。短いから高感度だし飛ばせない竿だよ
- 前の53TZで持ち運べないって怒られたから今回は2ピースにしたよ
- 短くして感度上げて軽量リグでもJHの重さがわかるティップにしたよ
- 潮が動いてなかったり風吹いてるときはフロロ使ってロッドをさびいて釣ってね
- JHを動かして掛ける釣りもできるよ
- 湾内常夜灯下とか足場が高くないところで豆アジ釣るのに使いましょう。
小学校の時の国語テストの問題のように文章を何度も読んで作者の気持ちを書き出してみた。これでだいたいこのロッドの性格はわかったように思います。
ロッドが届いた
通販で買ったロッドが届きました。嫁さんからの痛く突き刺さる視線をガン無視して開封します。
特徴的なグリップエンドの短さ。このおかげで両手投げがしにくい。
2ピースを繋いでリールをつけずロッド単体でグリップを握ってみると、バランスは悪くない、いや、かなりいい。53gの軽量と相まってどえらく軽く感じる。
リールと合わせた時のタックルバランス
リールと合わせたタックルバランスはとても大事。手持ちの中からバランスのよいリールを探してみます。
重量が軽い順に、ソアレCI4c2000(175g 写真左) カルディアLT1000(180g 写真中央) 13ソアレBBc2000(190g 写真右) 18ソアレBBc2000(210g 写真なし)
上記の重量はラインとかカスタム品込みなのでカタログ値と違うので機種より重さを重要視して見てね。
自分的には175gのソアレCI4c2000では総重量軽くていいんですがやや先おもりしました。
カルディアLT1000で総重量230gちょい。リールフットの先あたりにバランスがきてロッド先端の重さを感じなくなるバランス。総重量も大丈夫。
13ソアレBBc2000でもバランスが良いいのですが、タックル全体の重さが指先に感じます。
18ソアレBBc2000は「試すまでもなかろう(ーー;)」
で、私の場合はカルディアLT1000に決定しました(^^)b
ラインはとりあえずリールについてたエステル0.2号で出陣
ブルーカレントⅢ53のラインスペックは PE 0.06~0.3 / NY・FC1~3lb なので、PEもエステルもフロロも使えるようになってます。(廃版になった53TZはエステル・フロロを推奨してました)
とりあえずこのロッドで最初の釣行ではカルディアLT1000についていたエステル0.2号で使ってみました。当日はやや風があるものの快適に釣れる環境でエステル0.2号がなんの問題もなく使用できました。感度は十分で魚がルアーと接触した感覚もわかるほど感度は良好です。しかし、1g以下で風が吹き始めるとノー感度になりそうな感じがありました。
とりあえず1時間ほど使ってみた感想
とりあえず使ってみた感想を箇条書きしますね。
- ティップは思ってたより張りある。荷重がなければシャンとしてるけど荷重がかかると軽い荷重で曲がりはじめる
- 振れの終息までにほんの少し時間がかかる、けど気になるほどではないと思う。気になる人はnano買って
- ベリーはちょうどいい感じの張り
- ティップベリー部から曲がり始めるスローテーパー
- でもバットはティップベリーに比べて強め
- PEラインだと少しの風でノー感度になりやすいような気がする(まだやってない)
- エステル0.2号ではJH1gくらいが快適
- たぶんもっと軽いJHでも大丈夫だけど釣り人の腕がポンコツ
- フロロカーボンのほうが使いやすいような気がする
(まだやってない)←やってみたらよかった - けどエステルでも感度十分。魚が咥えたあたりでなく魚体が触ったあたりを掛けてるのかスレがかりが多くなった
- 激しくないアクションなら3g以上のJHでも使えるのには驚いた
- キャスト距離がびっくり!
- でもシングルハンドキャスト限定だから慣れてないと投げるときに困るかも
- 魚かかると曲がります。でもロッドパワーは想像以上にあります
- 曲がるからフッキングはしっかりやらないとサバの口にはフックアップしない
- とにかく使ってて楽しい
まだサバしか釣ってませんが、コンッていうあたりもモソッていう違和感もフッて抜けるあたりもわかる高感度ロッドって感じました。また使い込んだら詳しいインプレ書きますね。←フロロと合わせると1gアンダーが扱いやすくなった。3g前後のヘビー級リグならPEが感度もよく扱いやすいと思います。エステルなら0.25か0.3号くらいがアジングにいいんじゃないかと思います。
フロロに巻き直して試したらめっちゃよかった
翌日、フロロカーボン1.5ポンドに巻き直してアジング行ってきました。ロッドの特徴が生かされるように常夜灯下の近距離戦で風は微風という状況ですが、先行者がいて常夜灯から少し離れた明暗の境目あたりでスタート。
0.8gのJHの感覚がエステルの時よりよくわかる。潮の動き小さく潮の重さの変化までわかりませんが、ドリフトでリグが流されていくのは真っ暗で見えない状況でもわかります。
水深5メートルほどですがJHの着底も感知できます。0.5gだとちょっと厳しいけどわからなくはないです。
JH0.8gカウント15からリフトフォールで1匹
JH0.5gのボトムずる引きでもう一匹追加しますが、抜き上げてからライン切れてお帰りになる。
あとはサバのあたりが多数。昨日のエステルよりラインの沈み込みが早くてラインメンディングが楽。テンションキープできるのであたりが多くなりました。相対的にエステルよりフロロカーボンのほうが私は好みです。ただしブルーカレントで使う場合はです。ソリッドにはエステルの組み合わせが好きです。
ブルーカレントⅢ53インプレのまとめ
ブルーカレントⅢの中で最弱のロッドですがトラウトロッドのようなペニャンペニャンベロンベロンではなくシャンとした張りがあってバットパワーもある良いロッド。購入前に比較していた53TZはロッド全体がスローテーパーなため魚を掛けた時に根に潜られたり抜き上げがしにくかったりしてたそうですが、Ⅲ53はバットがしっかりしたスローテーパー(レギュラーテーパー)で53TZでユーザーから指摘されたところを対処した設計になってるように思います。なおかつ、あたりの取りやすさやよく曲がるところは継承した良モデルと思います。
大阪湾奥ではアジのアベレージサイズが小さめなのでⅢ510よりⅢ53のほうが魚のサイズはあってますが、積極的に掛けていくアジングが好みの方はⅢ510が良いそうです。実際、ヤマガブランクスに「豆アジを掛けに行く釣りがしたい場合53と510どっちがいいですか?」って聞いたら「掛けていく釣りなら510」と返答がありました。かといって、Ⅲ53が乗せるアジングしかできないことはぜんぜんなくてフォールで掛けるアジングも不都合なくできます。
軽量リグでラインテンションをキープしながら微かなあたりをとる釣りが楽しいと感じる方は、ブルーカレントⅢ53は楽しいですよ(^^)もっと詳細知りたい方は以下のレポートも読んでみてください。
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