新旧のブルーカレント510を比べてみた2

ロッド

新旧のブルーカレント510を両方購入し、その違いを比較する企画の2回目です。
両方使って感じた違いを書いていきます。

前回からめっちゃ間が空いたのは、できるだけ同じセッティングで比較したかったので中古のリールを買ったら不良品だったのでメーカーにメンテナンス出してたら秋のアジングが終わりかけで釣れない時期に入ってしまったから。っていう失態が原因です。サーセン。

1回目の記事はこちらになります。こちらもあわせてご覧ください。

新旧のブルーカレント510を比べてみた1
旧ブルーカレント510を持っていてなぜブルーカレントⅢ510を買ったのか 旧ブルーカレント510を中古で購入してみたらとても使いやすくて釣れるアジの数が増えたけど、なんかだるいというか、シャキッとしてるけどぼやっとしてて、柔らかいロッドが常...

前回のインプレで分かったことのまとめ

最初に、前回のインプレ記事で書いた新旧の違いをまとめます。

  • 長さはほんの少しだけブルーカレントⅢ510のほうが長い
  • 重さは3gの差があって、主にグリップ側が軽くなっている
  • ガイド位置が違う
  • ブランクスの厚みが薄くなった

見た目の違いはこのようなところでした。あとブルーカレントⅢ510は購入当初はもう少しパリっと感があったんですが、使い込んだら少し柔らかくなりました。しかしこれが本来の姿だと思うのでこのまま比較してみます。

両方を使い比べた違い

今回の比較に際してリールには17ソアレCI4+C2000SSPG(重量160g)を使いました。タックルバランスは旧ブルーカレント510は若干先重りになりますが、リールに約6gのバランサーを追加するとほぼ同じタックルバランスの調整できます。

ティップの張り

旧ブルーカレント510は軽く振っても張りがあってティップの動きが少ないです。張りがあるけどパリンパリンではなくてしっかり振ればしなります。
ブルーカレントⅢ510は軽く振った時点でティップが振れます(買った当初はもうちょっと硬かった印象)。しっかり振るとしっかりしなります。でもここからの戻りが早くて振れの収束もブルーカレントⅢ510の方が速いです。

通常曲がりやすいロッドは曲がったロッドの戻りや戻りの収束に時間がかかるので使いづらいロッドになりますが、ロッドの戻りや戻りの収束が早ければ曲がりやすいロッドはスローな釣りが得意ですしティップの戻りを利用したアクションがつけやすくなります。

アタリの取りやすさ

かるく振ってもティップが動くってことは、小さなラインテンションでティップが曲がってアタリを感じやすい状態を作りやすくなります。0.6gや0.4g、環境次第で0.3gや0.2gジグヘッドと0.06号PEが作る小さなラインテンションでもティップが曲がります。

旧ブルーカレント510は0.3gや0.2gジグヘッドでPEだとティップが曲がっている感が薄く、エステルかフロロ、できれば比重が大きなフロロカーボンラインで、ジグヘッドは0.6g以上が使いどころだと思います。

旧ブルーカレント510の適合ラインに「PE」の表記がないのはラインから生まれるラインテンションがPEでは小さいためティップを曲げるところまでいかないからだと感じています。ただし、1g以上のジグヘッドやメタルジグを使う場合にはリグが生むラインテンションでティップを曲げられるのでPEでも問題なくアタリを感じられます。あくまで旧ブルーカレント510を0.5g前後の軽量ジグヘッドで使う場合にフロロカーボンを使うほうが使いやすという話です。

ブルーカレントⅢ510は旧510よりティップが少し柔らかくなったことでPEラインと軽量ジグヘッドの組み合わせでもティップを曲げやすくアタリを取りやすくなったのでラインの表記にPEが加わってます。

ベント(曲がり)の違い

もう一つベント(曲がり)についても違いがあります。ガイド位置でもわかるように、ブルーカレントⅢ510はロッド全体が曲がるスローテーパー寄りの曲がり方をします。方や旧ブルーカレント510はティップ側から曲がり始めて曲がりの頂点の位置をバット側に移動しながら曲がり込んでいきます(カタカナでいうとシームレスな曲がり)。

ティップの張りでも書きましたが、ブルーカレントⅢ510は少しのテンションで曲がり始めます。そして曲がるときにはスローテーパーにティップからベントまで曲がります。小さなテンションで大きく曲がるのでフォールでもリトリーブでもアタリがとりやすくなるのと同時に乗せのアジングもできますし難しい抜けアタリをとることも可能になりました。

旧ブルーカレント510はティップの先の方だけが曲がろうとしますが軽量リグやPEラインでの使用だとティップが曲がりません。ティップを動かさずフォールさせて、アタリがあれば即掛けるというハードソリッドティップ的な使い方があってます。あとボトムずる引きとかいいですね。乗せのアジングだと弾く場合もありそうですし、抜けアタリも苦手です。

バットの強さ

バットパワーでやり取りするほどの魚をかけてませんのでまだ違いが分かりません。サーセン。

魚とのやり取り

両ロッドともに掛けてからはロッドのほぼ全体できれいに曲がって魚をいなしてくれます。特に乗せアワセで時計の10時から1時くらいの位置までロッドを立てたときの曲がり方はどちらもとてもきれいです。ブルーカレントの特徴ですよね。ここは古くても新しくでも変わりません。

トラウトでの使用について

トラウトはやらないので知識がなくて間違った話なのかもしれませんが、ブルーカレントⅢ510はメーカーから公式にトラウトもターゲットとしております。旧ブルーカレント510ではアジ・メバルのみでした。

これはベントがスローテーパー寄りになったことで小型ミノーが扱いやすくなったためと思われます。また張りのあるファーストテーパーのティップではトラウトのアタリを弾いてしまう。これがスローテーパーで乗せアワセが可能になったことでトラウトにも使いやすいロッドになったものだと思います。

新旧のブルーカレント510を比べてみた2のまとめ

今回のインプレは2本のロッドの比較なので新旧ブルーカレント510ロッドそれぞれの使用感は他のブログでご覧になってください。(いつか自分のブログでも書いていきたいですが)

比較した違いのまとめとして、大きな違いはテーパーです。スローテーパーのブルーカレントⅢ510とファーストテーパーのブルーカレント510。

次にティップの曲がりやすさと戻りの速さ。ブルーカレントⅢ510は曲がりやすいですが戻りの速さからシャキッとした感じがあります。ブルーカレント510は張りの強さで曲がりにくいですが、曲がってからの戻りには時間がかかる、感覚的にシャキに対してマイルドな感じ。

ブルーカレントⅢ510は曲がりやすいスローテーパーになることで小さなラインテンションでもロッドが大きく曲がるので抜けアタリまでも取りやすくなりました。逆にブルーカレント510は張りを生かした掛けが得意ですし、ボトムアジングも得意です。

使うラインも旧ブルーカレント510は状況によってはフロロを使わないと使いづらい環境もありましたが、ブルーカレントⅢ510はティップの曲がりとテーパーのおかげでPEラインでも使いやすく、PEラインの特徴である感度の良さを使いこなせるようになりました。

ブルーカレントとPEラインを組み合わせるとソリッドティップとエステルの組み合わせより高感度になります。詳しくは下の記事をご覧ください。

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個人的にどちらが良いかと考えたらどっちも特徴があるので難しいですが、私のロッドの好みが張りのあるスローテーパーなのでブルーカレントⅢ510になります。しかし、ちょっと重め(1g以上)のジグヘッドでフォールやボトムメインのアジングを多用するならブルーカレント510がいいですよ。

釣果データ

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