現代版PSR-60の性能を感じたままに
最初に、文字だけのインプレになるのでご了承ください。
10数年前に、このロッドの前身であるPSR-60というロッドが発売されて、その当時としては珍しかったロングソリッド(ソリッド部40cm越え)に少し柔らかめで長めベリーをしっかりしたバットで支えるという味付けのロッドでした。そしてこれが設計した本人曰く、発売以来大絶賛され続けるロッドとなったそうです。私はこれを使ってないからわかりませんが。
で、発売から10数年経って昔と今では魚の行動が変わったとのことで現代風に再設計されたのが、このロッド。私はそんな昔のことは気にせず、また忖度なしにレビューさせていただきます。
いいところ
ティップが柔らかくて微細な変化に気づきやすい
初代のPSR-60はその当時柔らかいと言ってますが、今に当てはめると硬かったようです。ネクストステージでは柔らかくて長いソリッドティップを搭載して竿先が良く曲がる設計になっています。ソリッドの曲がり方はソリッド部が全体的に曲がる設計です。先だけお辞儀するようなことはありません。なので純粋なソリッドの特性からチューブラーティップの特性に近づいた設計です。
ベリーはティップに追随するしなやかさ
ベリー部はソリッドの硬さと調和がとれていて、つなぎ目部分の変な曲がり方がないです。スムーズに曲がります。この部分が潮を読む感度に優れている部分だと思います。
バットはしっかり
バット部分はしっかりした強さがありティップからベリーをしっかり支えています。とメーカーの言う通りだと思います。
悪いところ
重い
6フィートで74gは重い。前作も重かったけど本作も重い。これは34のロッド全体的な特徴で、グリップ部に重量物を置くことで竿の先おもりを感じさせず感度を上げるためという思想設計ですが、74gにもなってしまうと先おもりを感じなくても全体の重さを感じてしまって機敏な操作感が薄れてしまってます。もっさりした感じの操作感。動かさないアジングではいいのですが動かそうとすると重さを感じます。
ガイド径が小さい
これも34のロッドの特徴ですが、ガイド径が小さくてラインがあたって抵抗になってます。もう少し大きめの径のガイドだったらどっろのしなりを生かせて飛距離が伸びるのですが。
バランスが手元すぎて感度が死んでる
先ほど重くすることでバランスが良くなると話しましたが、私個人的には軽くしてバランスを先おもりにした方が反響感度が上がると思ってます。言葉だけで説明しても伝わりにくいですが、振動する弦のふり幅がなくなる点を手で持っても振動が止まりませんが、ふり幅があるところを手で触れるだけで振動が止まります。バランスが良すぎて反響感度を殺してしまってます。
結局のところ私の好みではない
アジングは趣味のものであって感じ方は各個人違うのが当然です。私の場合34のバランスと感度に対する設計思想が合わないと感じるので使う機会が少ないのですが、売らずに持ち続けていてたまに使うようにしています。いつか反対の気づきがあるかもしれませんから。
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