とても偉そうなタイトルとなりましたが、いろいろ考えてこのタイトルが最も適切とおもったのでつけました。あたりまえの話しかしませんが、あたりまえが大事なんだってことでご理解ください。
魚は生きるために食べる
どんな魚であれ、魚は生きるために捕食します。これは魚だけでなく人もそのほかの哺乳類も昆虫も単細胞も同じです。生きてるものは食べないと生き続けられません。これが大前提でルアーゲームが成り立ちます。
ルアーはエサ
生き物は食べないと生きられない。人は食べ物を作って食べて生き続けます。動物は自分より弱い生物を食べて生き続けます。だから人は魚の感覚でものをとらえにくくなります。人は野菜を栽培したり動物を育てたり野生の生物を捕獲して食物を安定して確保します。だから野生の生物を捕獲することの不安定性をあまり意識ません。朝起きたから朝ごはん。お昼になったからお昼ご飯と言って食べられるのは人間だけでです。しかし、魚は野生のプランクトンや小魚など偶然目の前に現れるものを食べて生きるのが当たり前で食物確保の不安定性も理解して生き続けています。
魚はいつ食べられるかわからないから目の前のチャンスを逃さない
魚は目の前に餌があったら食べます。あまり躊躇しません。躊躇してたら隣の魚に食われてしまいますから。だから魚は目の前に食べれる餌がいれば食べます。でも、魚の目の前にルアーを投げても食いません。目の前にオキアミを投げたら食ってます。死んだ小魚を投げても食いません。生きてて弱ってる小魚がいれば食います。つまり、魚が過去に食べた経験がなんどもある餌には反応しますが、あまり食ったことがない餌(人が魚に食えって投げ入れた餌)は過去に食った経験がないので食わないのです。魚は魚が過去に食べて問題がなかった動きをする餌には躊躇なく食べるのです。
餌釣りでも食べないのにルアーで釣れるわけがないという話をされる方がいますが、餌も結局人間がこれなら魚が食うだろうと(人間の独りよがりで考えて)用意した餌が、魚にとってはこれまでに見たことがないものなので食わないだけで、その餌が過去に食べたことがある動きをすれば魚は躊躇なく食ってきます。
エサでもルアーでも動きが大事
つまり、魚を釣ろうとするなら魚が過去に食ったことがあるであろうものの動きをまねるのが近道であると考える。
であるなら、ルアーでアジを釣るアジングの場合アジが食べたことがあるであろうものの動きを再現できれば釣れるわけで、アングラーがするべきアクションが明確になってくるんじゃないだろうか。
アジが食べているもの
アジが食べているものは何か。アジングのレジェンドはアジはプランクトンしか食ってないと言います。小魚は食ってないらしいっす。子イカとか貝のちっさいのとか多毛類とか食ってないらしいです。レジェンドがそういうのであればそうなのかもしれませんが、私はプランクトンの模写はできません。まずプランクトンの大きさのルアーが用意できません。次にプランクトンの動きはミリ単位以下の動きなので模写できません。プランクトンの動きができなくてさっき例えた生き物の動きを模写すること精一杯なのでレジェンドに比べるとあまり釣れてないとは思いますが、それでもそれなりにアジが釣れてるのでその釣り方を説明します。
ワームは自分が決めたらなんでもいい
私は決まったメーカーの決まったサイズの決まった色か、自分で作ったええ加減なワームしか使ってません。それで季節関係なく釣ってるのでワームはなんでもいいと思ってます。たまにワームのしっぽが食われて短くなってもそれで釣れます。たまにワームをつけずに投げますがそれでも釣れます。実際泳いでる小魚も小エビも多毛類も細長いシルエットしてるので長細いワームならなんでもいいと思います。色は私は気にしてませんが皆さん自分が自身を持てる色の細長いシルエットのワームを見つけて使い続けてください。
ちなみに私はエコギアのアジマストの1.6と2.4で透明か白っぽいものを使っています。
動きとは
動き、ワームのアクションとは。小魚の動きはぴょんぴょんと速い動きもありますが、どちらかというとあまり動かないじっとした動きだと思います。プランクトンの場合はほぼすべて静かな動き、もしくは全く動かないのがプランクトンの動き。多毛類なら海底を這う動きやぴょんとはねて沈む動きとか海面近くを動き回る動きとかあります。ただ、アジが食ってるものの動きの多くは静かな動きで早い動きの時は少ないと思います。そう考えると、アジをルアーで釣るならあまり動かさない動きをするのがふだんアジが食ってるものの動きに近づくと考えます。
動かさないのに動いてる動き
何言ってるかわかりませんが、ルアーは人が動かすと魚にとって違和感があり、人が動かさないと動きは表現できませんが流れに流される動きは表現できます。これも難しいな。
人が動かさずに潮の流れに乗せれば自然な動きが表現できる。これだな。
自然な動きができることでルアーが餌になり、魚がルアーを喰ってくるようになるって考え方です。
イメージできない方はこちらのYouTube動画をご覧ください。
水槽の中で泳ぐ小エビの動きをジグ単で再現するとしたらどのようにロッドやリールを動かせば可能か想像してみてください。ロッドティップをチョンチョンせずにロッドをサビく動作やリールのハンドルの速度を徐々に変化させながら巻く止めるといった形で再現できるかと思います。ティップをチョンチョンがだめということではなく、小エビをイメージするならティップをガシガシ動かさずフォールさせるだけで小エビのアクションになるということを知って現場で試していただけたら新しい引出しが増えると思います。
一時「動かさないアジング」っていうのが流行ってた時があって投げたらじっとしているアジングを提唱するレジェンドがいましたが、結局この動かさずに潮に乗せるってのを詳しく説明してなかったから路頭に迷う人が多くて、キャストしたらじっとして3分5分と時間を過ごしてよくわからんと言ってアジングをやめていく人を見てきました。
自分がキャストしたルアーが自然の一部になるか否かは、それを理解して動かさないかそうでないかだと思います。アジをルアーで釣る釣りの基本はそこにあると思ってます。(ほかの魚を対象とする場合はまた違う考えや動かし方になるのでご注意ください)
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