ブルーカレントⅢ53の2回目のインプレ

ロッド

以前ブルーカレントⅢ53のインプレを公開していますが、あれからさらに使い込んで前回のインプレ時に気づかなかったことを今日は書いていきたいと思います。

インプレ時のタックルセット

このインプレ時のタックルセットは

  • リール:17ソアレCI4+ C2000SSPG(リールスタンド込み約170g)
  • ライン:フロロカーボン1.5lb
  • JH:レンジフックにガン玉を付けた自作 0.8~1.0g
  • ワーム:アジリンガー

です。

キャスティングは気持ちいいが投げ方にはコツがいる

ブルーカレントⅢ53は5フィート3インチと海釣りではあまり使わない短さです。全長が短いからブリップエンドも極端に短くなってます。

ほぼ強制シングルハンドキャスト仕様です。ダブルハンドで慣れた方は馴染むまで気持ち悪いかも知れませんが、昔バス釣りでトッパーだった私はシングルハンドで投げるのはむしろ楽です(^^)b

投げ方には少しコツがいります。
従来の垂らしを長めにとって、時計の2時くらいまでゆっくり後ろに振りかぶり、「あそこに投げるぞ!」と目標を定めて、2時から10時まで振り下ろすっていう投げ方だと1g以下のJHだと竿のしなりを使いきれなくてあんまり飛びません。

まずたらしを短めにして(リーダーの結び目がガイドを通るのがイヤな方はリーダーより少し長くして)、時計の10時から12時くらいまで素早く振りかぶり、間髪入れず10時まで振り下ろすことでロッドを曲げて1g以下の軽いJHでもライナー気味に飛んでいきます。

この投げ方はリリースするタイミングがシビアなので最初は投げづらいかもしれませんけど、どんくさい私でも慣れたらできましたから慣れれば誰でもできますよ(^^)b

ちょっとクセがあるのはフォロースルーを投げ切った時(竿が時計の9時の位置にきたとき)に、ロッドティップは慣性で時計の7時くらいの位置まで曲がってすぐに元の9時の位置まで戻ります。
最初はちょっとびっくりしましたが、振り戻しの収束スピードも早いのでそれほど気になりません。

この投げ方が決まると、ロッドはピュッと鋭い風切り音を鳴らしながらリグはライナー気味にまっすぐ気持ちよく飛んでいきます。JHがライナーで飛んでいくから余計な糸ふけが少なくなります。人差し指でサミングも使うとほぼ糸ふけ無しになって風が吹いているときもラインメンディングが楽ですよ。

リールはさらに軽いものに変えたら感度が良くなった

購入した当初はカルディアLT1000S(約180g)をセットすると中指の位置で水平バランスになるので良いと思ってましたが、さらに軽いソアレCI4(約170g)をセットしたら少し先おもり気味にはなりましたが、総重量が軽くなる分感度があがってトッて感じる微妙なあたりがよくわかるようになりました。

さらにアジがJHを食いあげる時にあらわれる荷重が抜けるあたりもわかるようになって、あきらかにアジを捕る数が増えました。

持ち方で感度を変化させる

私は、アジングは攻め方で必要な感度が違うと思ってます。例えばリトリーブの時に欲しい感度は竿が少し先重りがしている時に竿先を10時くらいにもってきた時に感じる感度で、リフトフォールの時は竿先9時か9時半時くらいのバランスの竿の竿先を10時くらいに持ってきた時に感じる感度です。

少し先おもり状態

リトリーブの時の持ち方

水平(9時)のバランス

リフトフォールの時の持ち方

この二つの持ち方と二つの中間の持ち方でアジングをしています。

総重量が重いとこの二つの持ち方の持つ位置の幅が少ないのですが、軽いと持つ位置の幅が大きいくて感度を感じる幅が広くなったように思います。感度については人によってホント違うと思うので参考程度に見てもらえたらコレ幸いです。

柔らかいティップは反発で操作するとよい

ティップが柔らかいことは前回のインプレでも書いたと思いますが、どれくらい柔らかいかというとJH1.0gでもキビキビ動かそうとロッドをあおった瞬間ティップがもたれます。

たぶんパッツン系ロッドに慣れている方には「なんじゃこのコシもクソもないロッドは!」と目の前に海に捨てる寸前になると思います( ´艸`)

捨てる神ありゃ拾う神あり。私にはこのコシもクソもないロッドティップが大好きなんです(。・ω・。)ノ♡

もたれてもすぐにティップは反発するので、反発するティップにJHをダートさせるように動かすことが可能で、JHは瞬発的に加速ではなくナチュラルなダートをさせることができます。

小さなプランクトンが動き始める際に瞬発的な加速ができるほど運動能力はありませんから、このアクションはアジにとっていつも捕食しているプランクトンに近い動きをしているものと思われます。特に活性が低い時にナチュラルな加速は効果的でしょう。

フッキングはスイープでも電撃フッキングでもOK

これも柔らかいティップに起因するものですが、細エステルでもスイープはもちろん電撃フッキングも可能です。

パッツン系のロッドを使っていた時、細エステルで電撃フッキングするとドラグズルズルにしていてもあわせ切れすることがありました。エステルラインは瞬発的な力にとても弱いのであまり急激に合わせを入れるとドラグが滑る前に切れてしまうようです。

しかしブルーカレントⅢ53の柔らかいティップだと急激な合わせでも、まずティップが衝撃を吸収して、それからドラグが滑り出すので、ついついやってしまうびっくり合わせでもエステルラインが切れることなくフッキングできるようになりました。

でも慣れてくると、あたりに対してまず聞きあわせをして、アジの感触があればそのまま大きくロッドを持ち上げスイープフッキングするようになったので、前まで細すぎて使う気にならなかった細糸(0.2号のエステル)も余裕で使えるようになりました。

ふわふわプランクトンパターンに最適

「ティップは柔らかいが反発で操作するとよい」で書いた内容と重複しますが、プランクトンパターンでじっくりアジに見せたい場合にブルーカレントⅢ53はとてもあっていると感じます。激しいアクションは控えて、ふわふわ、じわー、スー、という感じの動きや、あえて激しく動かして曲げたティップを反発させておこすナチュラルなダートを演出するのに最適なロッドだと思います。

使う人によってはとても使いにくいロッドになることもある

シングルハンドキャストを強要したり、激しいアクションでティップがもたれたり、人によってはとても使いにくく感じられる方もいらっしゃると思います。とくに掛けるアジングを好む方からはティップの柔らかさから、フッキングのパワーが逃げる感覚や、思うようなダートができない、ラインのテンションが分かりにくいといった感じで使いにくいと評価されるでしょう。

良くも悪くも柔らかいロッド

私はアジングを始めたころベロンベロンのトラウトロッドを使って豆アジのアジングを楽しんでました。そのせいか今でも柔らかいロッドと硬いロッドがあれば柔らかいロッドを選んでしまいます。

かといって単純に柔らかいだけのベロンベロンロッドではふわふわアクションもできないし、少し風が吹けばノー感度になることも多くアジングでは使いにくいです。ティップ、ベリーとも柔らかい中に張りがあって曲げたときに反発してくれるⅢ53のブランクスは私の好みのフィーリングでした。

掛けるアジングが好みの場合は53よりティップに張りのある510や63が満足度が高いと思います。逆に、柔らかいロッドに慣れている人やプランクトンパターンがアジングのメインという方はブルーカレントⅢ53の柔らかさは必ず買ってよかったと思うロッドでしょう。もっと詳細知りたい方は以下のレポートもどうぞ

ブルーカレントⅢ53の豆アジ実釣インプレ
1回目のインプレではロッドのスペックとタックルセッティングを 2回目のインプレではキャスティング・持ち方・フッキングについて そして3回目は実釣編になります。 豆アジをいっぱい釣っている時に感じたブルーカレントⅢ53の特徴を書いていきたいと...

釣果データ

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