旧ブルーカレント510を持っていてなぜブルーカレントⅢ510を買ったのか
旧ブルーカレント510を中古で購入してみたらとても使いやすくて釣れるアジの数が増えたけど、なんかだるいというか、シャキッとしてるけどぼやっとしてて、柔らかいロッドが常に曲がっている感じもあるけど硬い感じもあって応答が薄くて反響の感度が分かりずらい気がします。
リトリーブで使ったりフロロカーボンを使ってラインテンションをかけやすい状態を作れば解消されるんですが、フォールの釣りが8割くらいなのでもう少し張りがあればなって思ってました。
ヤマガブランクスに問い合わせてみたら
私はブルーカレントⅢ53も所有していて、53の曲がるけど張りがある感じが好きだったのでヤマガブランクスに旧510とⅢ510のブランクスの特性の違いを問い合わせてみました。
ちなみに、ブルーカレントⅢ53のインプレはこちらとこちらで紹介しています。
ヤマガブランクスから返事が返ってきた
どうやらバットだけでなくベリーティップも張りをましたけど、曲がりは小さな負荷でも曲がり始めるようで、張りがあるのに曲がるから曲げた後の収束が早くシャープな感じになっているようです。
だるいと感じていたところが解消されそうで、子供の時にマジンガーZの超合金を見つけた時と同じくらい欲しくてすぐに買ってしまいました(マジンガーZは買ってもらえませんでしたが)。
ロッドが届いたので新旧を比べてみた
長さの違い
グリップエンドの位置を合わせて撮影しましたが、グリップの位置が微妙に違ってますが、竿先の方でも同じくらい違いがありました。
ロッドの位置が上下逆になってしまってすみません。もうこの写真でガイドの位置が違うことに気が付きますが、見なかったことにして長さの話を押し通します。
新旧で使用するグリップが違うのでもしかしたらリールの位置は同じなのかもしれません。なのでリールフットの位置を調べてみました。
やっぱり旧510のリールフットの位置がグリップエンド寄りになってます。ということはⅢ510のグリップエンドが旧510より長くなってバランスが良くなる方向に作用しています。
次に、重量バランスについて検証してみます(ガイド位置はまだ見なかったこと・・・ryo)
重さの違い
旧ブルーカレント510のカタログ重量は59gですが、リアルな重量は58.1gです。
そしてブルーカレントⅢ510のカタログ重量は56gで、リアルな重量は55.2gで2.9g軽くなってます。
この2.9gの差がどこから来ているのか調べてみます。
まずはティップ側の重量を計ります。
旧ブルーカレント510は6.2g
ブルーカレントⅢ510は5.7gで0.5gの差でした。
ティップ側はロッドバランスへの影響が大きいので1g以下でも軽くなっていることはうれしいです。
次にグリップ側の重量を計ります。
旧ブルーカレント510は51.9g
ブルーカレントⅢ510は49.6gで2.3g、合わせて2.8gで微妙に2.9gになりませんが誤差です(キッパリ)
重量の主な違いはグリップ側ですのでロッドバランスはそう変わらないかと思って持ってみるとロッドバランスはけっこう違います。重量差以上にブルーカレントⅢ510の方がロッド単体での持ち重り感が減ってます。
詳しく書くと、ティップ部の重さ感がブルーカレントⅢ510は軽いです。これによりティップを動かすときに小さな力で機敏に動かせるのはブルーカレントⅢ510です。また全体の重さ感もブルーカレントⅢ510は軽いです。後ほど詳しく書きますが、ロッド単体でバランスが取れているので一般的な重さのリールをつけてもバランスが取れます。
リールを合わせた重量感
手持ちのリールを合わせてみました。
中指と薬指の間にリールフット配置したソアレCI4+C2000SSPG(ライン込み165g)だと水平から竿先が下がる先重り状態になります。そこから竿先を水平に持っていくと手のひらの手首側をグリップが下から上げるように荷重がかかりラインテンションが分かりやすい状態になります。
また、リールを13ソアレBB C2000SSPG(17セドナスプール18ソアレBBハンドルライン込み185g)に替えるとほんの少し竿先が下がるほぼ水平のバランスになります。この状態でもソアレCI4+と同じくらいラインテンションが分かりやすい状態になりました。
165g~185gというと、中級クラスから高級クラスの2000番スピニングリールのほとんどが当てはまると思うのでブルーカレントⅢ510のリールは1.5万円以上なら選べるので幅は広いでしょう。
私はブルーカレントⅢ53でソアレCI4+C2000SSPGを使う予定なのでブルーカレントⅢ510には13ソアレBB C2000SSPG(185g)を使うつもりです。
ガイドとガイド位置の違い
ガイドは見た感じ違いを見つけられませんでした。カタログ上もどちらもステンレスSIC-SのKガイドでしたので基本同じガイドと思われます。
しかし、ガイド位置は違いました。
ティップ側を見るとトップガイドを入れた3番が特にティップ寄りになっています。ガイド位置だけで判断すると旧ブルーカレント510は先調子、ブルーカレントⅢ510は同調子のように思います。
バット側のガイドもブルーカレントⅢ510はグリップ寄りの位置にあります。
ヤマガブランクスの返事ではバットの張りとパワーを増したと書いていましたが、ガイド位置だけで見るとブルーカレントⅢ510はスローテーパーの設計になっているように感じました。
ブランクスの厚み
ブランクスの太さを比べてみましたが、ノギスがないので見た目と手の感覚になりますが、ブランクスの太さの違いは感じられませんでした。
足が見えてますが、気にしないでください。
こうやって見ると右(旧ブルーカレント510)の方が少し太いように見えますが、差し込む側を見ると太さが同じでした。
右側が旧ブルーカレント510で左側がブルーカレントⅢ510です。目の錯覚でブルーカレントⅢ510の方が太いように見えます。目の錯覚を起こさせているのはブルーカレントⅢ510の方がブランクスの厚みが薄くなっているからです。ブルーカレントⅢ510はブランクスの厚みが薄くなってパワーは上がっているということになります。
想像ですが、ヤマガブランクスはブルーカレントTZナノシリーズを開発したことでブランクスを薄くしながら反発を上げて張りがあるのに曲がるブランクス作りのノウハウを得て、ナノではないTZシリーズを含めてモデルチェンジに踏み切ったのではないかと想像します。
負荷をかけたときの曲がり
天井にロッドの先を当てて少し曲げてみました。ラインを通して曲げるのではないので正確なロッドの特性を知る方法でないかもしれませんがまだ実釣してないのでご了承ください。またその違いが微々のため両手で比較したので写真が撮れなくて写真無しです。ごめんなさい。
旧ブルーカレント510の曲がりはじめはトップガイドを1として3と4のガイドの間が頂点です。
ブルーカレントⅢ510の曲がりはじめは4と5のガイドの間が頂点です。
さらに曲げると
旧ブルーカレント510は頂点がバット側に移動しながら曲がりこんでいきます。
ブルーカレントⅢ510は頂点の位置はそれほど移動せず曲がっていきます。
以上から感じたのは
旧ブルーカレント510は頂点が移動していくファーストテーパーからレギュラーテーパー
ブルーカレントⅢ510はレギュラーテーパーという感じです。
曲げるのに必要な力は旧ブルーカレント510の方が必要です。
逆の言い方をするとブルーカレントⅢ510は小さな力で曲がります。
あと、シャキッと感は断然ブルーカレントⅢ510です。
ヤマガブランクスからのメールに書かれていた
は、ここを言ってたんだなって感じました。
ここまでのまとめ
まだ実釣できていないので正確な検証はできていませんが、それでも重量バランスが良くなり持ち重り感が減ることでラインテンションが分かりやすく感度があがっていることが分かります。
バランスだけでなく張りが増えて、調子が前作の継ぎ目がない曲がりからスローテーパー寄りになったことで私の好きな張りのあるスローテーパーに近くなったように思います。
次回は実釣で本当に私好みの張りと調子になったのか検証してみたいと思います。次回の記事が完成しました。こちらからご覧ください。
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