アジングにおけるラインテンションの本質 その2

アジング理論

前回書いたタローマンの話で(アジングの話ちゃうんかい!)ぜひみなさんに見ていただきたい動画があります。

タローマンと太陽の塔が戦う動画なんですが、たんに戦う、勝った、負けたの話ではなくもっとスケールのでかい、地球の皆さんのことを想い戦うヒーローだからのしかかる悩みとその解決方法というのが描かれている作品だと感じてます。

前編後編の2部作ですが、それぞれ時間は短いのでアジングの話の前にぜひご覧になってください。

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さて、茶番はここまでにして、アジングの話に戻ります。

ラインテンションの種類

前回、ラインテンションが大事ということをお話しましたが、今回はラインテンションからどんなことがわかるようになるのかをもう少し深堀りします。これがわかってくると海中のジグヘッドの状態がわかるようになるのでアジングがより楽しくなります。

ラインテンションの変化には種類がありますが数は少なく、重くなる、軽くなる、なくなる、はじく、震える、の5つです。解説していきます。

ラインテンションの2種類の重くなる

ラインテンションで重くなる変化には2種類があります。一つは徐々に重くなる。もう一つは突然重くなるです。それぞれ解説します。

ラインテンションが徐々に重くなる

ラインテンションの基本で最も多くの時間で感じるのがこの変化。

実際にジグヘッドを投げてベールを起こしラインの弛みを取った後、じっと動かずラインテンションの変化に集中していると、徐々にジグヘッドが重くなるのを感じるはずです。意識してないと気が付かない変化なのでそんなん感じたことないわと言われるかもしれませんが、意識して感じ取ろうとすると徐々に重くなっていくのが感じられます。

この理由はカーブフォールを時計の針の位置でイメージしてもらうとわかると思うのですが、着水直後のジグヘッド(時計の9時から8時あたり)はジグヘッドは下方向に沈む力が多く働き竿先につながるライン方向(横方向)の力は少ないので竿先を引っ張るラインテンションは小さいものになります。

それがどんどん沈んで(時計の7時から6時あたり)いくと、ジグヘッドは海底に向かって沈もうとしますが竿先につながるラインがあるので沈むことができず横方向にゆっくり移動します。この時ジグヘッドの重さは竿先につながるラインにほぼのっかるので着水時よりラインテンションは大きくなります。

このラインテンションが小さい(着水時)の状態からラインテンションが大きい(時計の7時から6時あたり)状態へジグヘッドが沈むにつれて徐々に変化していくので竿先に伝わるラインテンションがだんだん重くなっていくわけです。また重さの変化の曲線は2次曲線的に変化していきます(2次曲線ってなに?それっておいしいの?という方は無視していただいても差し支えございません)。

重さが徐々に変化することを理解しておかないとジグヘッドが海底付近に近づくたび重くなって「潮が効いてる!」とか間違った判断をしてしまうので必ず覚えておいてください。

ラインテンションが突然重くなる

カーブフォール中にジグヘッドが急に重く感じることがあります。これは潮の変化です。

自分の立ち位置から離れていく方向の潮にジグヘッドが入った時にこの現象が起こります。潮の変化はご存知のようにえさが溜まり釣れるポイントであるので、重さを感じた時のカウントを覚えて再度同じところに投げてリグを送り込み、重くなったカウントの少し前から少し後まで注意深くアタリを探ると釣れることが多いです。(もちろん釣れないときもあります)

もう一つ突然重くなる原因で、アジが喰ってるというのもあります。アジがジグヘッドを咥えて、自分の立ち位置から離れる方向へ走ると竿先が持っていかれる感じで重くなるので、その時はアワセをくれてやってください。

ラインテンションが軽くなる

例えば着水からテンションフォールで着底までカウント20のところに投げているのにカウント15あたりでジグヘッドは沈んでいるけど軽く感じるという状況は、海底近くに岸方向に流れる潮があって、ジグヘッドがその潮に入った時に感じるラインテンションの変化です。ラインテンションが突然重くなるの逆バージョンです。

アジがジグヘッドを喰いあげるいわゆる抜けアタリもラインテンションが軽くなって現れます。抜けアタリがわからないのはラインテンションを感じ続けていなくてわからない場合が多いと思います。

潮の変化か抜けアタリなのかの判断は、小さく聞きアワセをして確かめます。軽くなったと感じたらほんの少し竿先をサビいてラインテンションの変化を感じます。軽いままなら潮の変化、動かない重さを感じたら魚が咥えてるのでそのままスイープにフッキングしてください。

まれにですが、聞きアワセの動きと同じ動きでジグヘッドを咥えたアジが移動することがあります。この時ばかりは抜けアタリを感じ取れず潮の動きと勘違いします。このアタリが私史上最も難しいアタリだととらえています。

ラインテンションがなくなる

書いててだんだんしんどくなってきた笑。次、ラインテンションがなくなるです。さっきの軽くなると同じように思われますが、違いはジグヘッドが沈んでないところ。

沈んでない、つまりジグヘッドが着底したことをラインテンションがなくなったことで把握します。

ジグヘッドが沈んでるか沈んでないかの判断はこれもラインテンションで確認します。

ラインテンションが軽くなった時、竿先を下げてラインに弛みを作ります。1秒か2秒後、スッと竿先を元の位置に戻します。その時竿先に弛んでたラインが張るコンとかトンとかパンの衝撃を受けたらジグヘッドは沈んでます。衝撃がなくてスカスカであれば着底してます。

これが着底を知る方法です。大事です。テストに出ます。必ず覚えてください。そして現場で体得してください。

ラインテンションがはじいたり震えたり

大事なところはさっきのラインテンションがなくなるで説明したのでここは適当に笑。

ラインテンションがはじく、震えるは、魚のアタリがほとんどです。

じっとカーブフォール中のテンション変化を感じていてトンとかカンとかツンとかはじくような感触はアジが吸い込んだ時に出る反応で、これがいわゆるアジングでよく言うわかりやすいアタリです。たまにごみとか障害物にあたった時にも同じ感触がありますが、ほとんどの場合魚のアタリなのでとりあえずフッキングしてみるといいのではないでしょうか(根がかっても怒んないでね)。

ブルブルとかフルフルとか震えるラインテンションはワームの尻尾加えてることが多いので乗らない場合が多いですけどたまに乗るのでとりあえずフッキング、絶対ないわと思ったらそのまま放置。放置しているとフルフルしてたアジがこれ喰えんとワームを吐き出して、近くの別のアジがほんならオレが喰うという勢いでトンのアタリを出してくれて釣れることがまぁまぁあります。

ラインテンションを把握できることで海中のジグヘッドの様子がわかる

これまでラインテンションの変化を理解することで海中でジグヘッドにどんなことが起こってるのか説明してきました。

そしてこのラインテンションの変化は、着水から数え続ける脳内カウントとリールの巻き回数と組み合わせるとで海の中を立体的に把握することが可能になります。

言ってることがわからないですか?
私も言いながらよくわかってません笑

ただ、さっきアタリがあった場所は足元のボトムから50センチくらい浮いたところとか、フルキャストからハンドル5回転した中層に潮目があるというように情報を把握したくないですか?

これができるようになるんです。よくアジング番組でアングラーさんが釣れた時の状況を解説してるじゃないですか。あれってなんでそんなことわかるんやろって思ってましたが、ラインテンションの本質で書いてることを理解すると説明できるようになります。

でもジグヘッド1gのラインテンションって少し訓練しないと感じにくいんです。次の章で指先が敏感になる簡単な訓練方法を紹介します(飽きてなければ)。

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釣果データ

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