アジングにおけるラインテンションの本質 その3

アジング理論

ラインテンションを感じられるようになる訓練方法の話。

視覚に頼らない感度が必要

アジング用語で目感度手感度ってのがあります。目感度はラインがほんの少し動くだけで手元になにも感じないあたりを取ること、手感度は目で見ず指先だけであたりを感じ取ることを言うんだと思います。間違ってたらさーせん。

でも実際の現場では真っ暗な中でアジングすることもあるし、光の加減で視認性の良いラインでも見えない場合が多々多々多々多々あります。あまり目感度に頼ったアジングはいつでもどこでも通用するものではありません。

それに私は、目感度ってのは目で見てアタリがでてるってわかってるから指先の感度が鈍って気が付いてないだけ、なんだと思ってます。目でラインを見ながらラインテンションを感じようとすると、目に神経が行ってしまって手がおろそかになる。それにラインが見えない状況もしょっちゅうある。なので目を閉じた状態で微妙な変化を感じられるくらい指先の感度を鍛えないといけません。そこで今日はラインテンションを感じる訓練をします。はい、今日も怪しい理論を全開で唱えてます。

準備

最初に、今リールに巻いてるラインを透明なものに替えます。視覚に頼れなくすることで気持ちの中でラインを目で見ることをあきらめさせます。

エステルの透明ラインは数が少ないです。私の愛用していたよつあみのD-PETも透明バージョンは製造終了したので、今手に入る中で透明のエステルでお手頃価格となるとこちらになります。

200m巻きで1000円程度なのでよつあみD-PETとほぼ変わりません(ちょっと高いくらい)。でもごめんなさい、正直言うと私まだこれ使ったことないです。手持ちの透明DPETの在庫がなくなればこれを買います。

フロロカーボンだったら透明ラインはたくさんありますが、私は安心と信頼の東レのラインをおすすめします。

エステル0.2号と使い勝手が近いところだと1lbがいいです。ただし、フロロですがリーダー入れたほうが抜き上げとか安心です。

その他はいつも使ってるタックルをそのまま使っていただいて結構です。

訓練方法

ラインが張る瞬間その1

最初は家の中の子供とかペットとかいない安全な場所を見つけてください。そして直立した状態で手にタックルを持ってください。タックルにはラインを通してラインの先に1gくらいのジグヘッドをつけておいてください。ワームは不要です。ロッドは水平でバランスの取れるところを軽く持ってリールのベールを起こします。スプールからラインが出てジグヘッドが床に着いたらラインをほんの少し弛ませた状態でベールを起こします。

今の状態は直立に立って、手に持ってるロッドの先からラインが弛んだ状態でジグヘッドが床に着いていると思います。その状態で目をつむってロッドをゆっくり持ち上げてラインが張る瞬間を感じてください。ジグヘッドが床から離れるくらい持ち上げてはいけません。ジグヘッドが床に着いたままで弛んだラインが張る瞬間を感じるのです。

この方法はサーティーフォーの家邉さんが言ってた方法です。ジグヘッドを持ち上げずに察知するのは最初は難しいと思いますが慣れてくると簡単に察知できるようになってきます。もし感知できなければ目で見ながら行ってみてください。目で見てると簡単にその瞬間がわかります。ラインが張る瞬間の変化を指先で感じて覚えるようにして、慣れてきたら目を閉じて同じことをやってみてください。

これをすればいかに目で見た情報量が大きいかわかると思います。この変化を指先だけで感じられるようになったら次のステップです。

ラインが張る瞬間その2

次はより実践的でかつ繊細な訓練方法です。床がフローリングとかクッションフロアのようなつるつるで平らでジグヘッドがよく滑る場所を見つけてください。場所が見つかったら先ほどと同じタックルでかるくアンダーキャストでジグヘッドを投げてください。屋内オーバーヘッドキャストはご法度です。必ずアンダーキャストで軽く投げてください。

投げたらベールを返してさっきと同じように目を閉じてロッドを動かしてラインが張る瞬間を感じてください。さっきと違ってラインが重力で弛む重さも絡んでくるので小さな荷重でジグヘッドが動くのでより難しくなります。たまに、ジグヘッドが動く時の音で感づいてしまう場合があるのでその時はヘッドフォンして大爆音の中で行ってください。

訓練方法は以上です。これも猫とか小さな子供がいると間違ってフッキングしてしまうかもしれませんので、必ず周りの安全を確認したうえでやってください。

視覚に頼らない

先の訓練をやってるとよくわかりますが、視覚による感度というのは意外にでかいですし、視覚があると手の感度が仕事しなくなります。暗い場所でするアジングなので視覚に頼らず手の感度でラインテンションの変化を感じられるように訓練しましょう。

しかしこの訓練は完璧にこなす必要ないですし、どちらかというと視覚による感度の違いってこんなに大きいんだってわかることが大事で、見なくてもわかるように指先の感度を研ぎ澄まそうと思うことが重要だと思ってます。神経を集中すればそれだけで指先の感度は上がります。屋内の訓練である程度指先に集中することに慣れたら現場で今までと同じようにアジングするだけでも違いを感じるようになってると思います。

アジングは常夜灯があって明かりがある場所が人気ですが、目で見ないアジングができるようになると暗い場所でもぜんぜん釣れるようになります。また暗い場所は人がいないことが多いからいつでもポイントに入れたりします。

次回はラインテンションの変化とカウントでレンジをコントロールする方法です。

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釣果データ

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