アジングにおけるタングステンジグヘッドは賛否両論があり人によって意見が様々です。
人によって言うことが違うということは明確な有益性も悪害もない、もしくはどちらもあるということだと思います。私自身もタングステンジグヘッドを使い始める前はタングステンは鉛との価格差以上のメリットはないと思っていました。
その私が鉛のジグヘッドをすべて処分してタングステンに切り替えた理由をまとめたので、タングステンジグヘッドに興味がある人やタングステンに否定的な方に読んでいただきたいと思っています。
アジングで使用するジグヘッドを鉛からタングステンに変えることによって得られる変化を良いも悪いも含めて羅列します。
よく飛ぶ
フッキング率があがる
沈むのが早くなる
アタリや着底が明確
値段が高い
このような点が鉛からタングステンに変えることによって得られる変化かと。
まずよく飛ぶ。
これはタングステンの比重が高いことで同じ重さで鉛よりシルエットが小さくなり空気抵抗が減るので結果よく飛ぶというロジックです。
これに対しての反論としては、ジグ単のシルエットの大部分はワームでウエイトである鉛やタングステンの部分はごくわずかである。そのごくわずかな部分が小さくなったところで飛距離の差など誤差以下でしかない。というのが否の意見。
どちらが正しいのかはこれを読んでいる皆さんが実際に使用してその差を感じていただきたいと思います。
次にフッキング率があがる。
これもタングステンのシルエットが小さいことでアジの口に入りやすくフッキングにつながりやすくなるという意見。
反論としてはアジの口が1㎝として、それよりより小さければ0.9㎝でも0.1㎝でも同じ率でアジの口に入る。ぎりぎりだと入らないのではという人もいるがアジは捕食が上手で季節や場所によってでかいカタクチイワシやいかなごを捕食していることをご存じないのか。口より小さければフッキング率は同じだという過激な意見もある。俺じゃないよ。私の意見では、タングステンの大きさよりフックのゲイブの幅とワームサイズの方がフッキング率に影響すると思いまふ。
その次に沈むのが早くなるという点。
シンプルに、ワームをつけずジグヘッドだけで沈めれば間違いなく鉛よりタングステンの方が沈むのが早いです。でも実際現場ではジグヘッドにワームを挿して沈めるのでワームとセットになった状態で検討しないと現実離れします。つまり、浮力があるワームや表面積が大きなワームをセットするしないで沈む速さが変わります。だから「関係ないね(あぶない刑事の紫原恭平ふうに)」。ちなみに同じワームでということなら沈むのすこーし早くなります。
お次はアタリや着底が明確という意見。
鉛より固いタングステンは振動の伝達能力に優れているのでアジの口に触れた時や海底に接触した時の振動をアングラーに明確に伝えるという話。これの反対意見は確かに振動は鉛より伝えるけどだからと言っても「フッ」の振動がショアジギのようなゴン!とくるのではなく「ツッ」に変わる程度で、もともと小さな「フッ」の振動を感じ取れてない人にはその違いも分からないであろうというこれまた辛口な意見。「フッ」の振動を感じ取れてる人には着底感知が高くなる強力なアイテム。
最後は値段が高い。
この意見には賛否なくみんな声をそろえて「高い!」と叫ぶ。
というわけで、値段以外いろんな意見があるのがタングステンジグヘッドの特徴でもあります。今はまだアジングそのものが過渡期黎明期であり、明確な正解が見えてない時代なので今後タングステンを使う使わないの意味が明確になれば主流になるかなくなるかと変化していくものと思われます。
で、私がタングステンジグヘッドを使う理由をお話させていただきますと、私はアジングはできるだけシンプルにしたい、考える要素を少なくしたいという考えがあり、ジグヘッドもワームもできるだけ同じものを使い潮や風など状況変化への対応は重さを変えるだけにしたいと思ってます。そのため市販品ジグヘッドは欲しいウエイトがお店に売ってないとか販売終了とか買えない状況になることがあるので自作するようにして安定供給ができるようにしています。その自作ジグヘッドも以前は鉛で作っていましたが鉛のガン玉は徐々にメーカーが販売終了しており作り続けられなくなってきたことや鉛はやわらかいため形状が変化したりフックとの取り付けが甘くなったり変化してしまうことの他、鉛ガン玉の製品誤差による重さの違いが大きいこと。主にこのことが考える要素を増やしてしまうことになるので鉛をやめてタングステンを使用し始めました。
タングステンを使い始めて、重さが安定し、形が安定し、頑丈で、ジグヘッドの要素で常に同じ状態を維持できるようになり潮や風への対応だけに集中できるようになりこの部分は進歩しました。
あと、アタリや着底が明確になるという意見には私は賛否の賛でして、とくにアジがジグヘッドに触れている時の振動は鉛の時より感じ取れていると思ってます。ビミョーな差ですが。ただそれによって釣果は変わります。
おそらく現時点では、はっきり誰もがタングステンはいいぞと言える点はなくて値段が高いだけなんです。ただ、自分で作ることでお店の在庫やメーカーの生産スケジュールに翻弄されずアジングを続けられるというのが自作する理由で、製品としてのクオリティもバリエーションも自分で使うものだから市販品と同じかそれ以上にできる部分に私は価値を感じてます。
駄文失礼しました。
コメント