アジングにおけるラインテンションの本質 その4

アジング理論

着底を感じることはアジングの必須事項

ジグヘッドが着底する瞬間ってわかりますか?
私も状況によってはあんまり自信がないんですが、大阪湾によくある水深は5~7メートルくらいで潮の流れが極端に早くない時で風がなければ、0.5gのテンションフォール中の着底した瞬間はわかります。で、着底がわかることの何が大事かというと、海中でのリグの状態が把握できるってことなんです。

具体的に説明します。あなたがキャストしたリグがテンションフォールして着底しました。すぐにリールを2回巻いてリグをリフトします。ハンドルを止めた時からリグはまたフォールします。頭の中でカウントします。例えばカウント2で再着底したとします。これで把握できたのは「今の状況ではボトム付近はハンドル2回転でもとのレンジに戻る」ということです。これがリフトアンドフォールです。そして着底する前に任意のカウントでリフトアンドフォールを行えばボトム付近から中層にかけてレンジキープが可能になります。ここまで理解してしただけました?

でも、単純にそれだけではレンジがずれたり再着底がわからなかったりするので簿調整が必要になります。

着底した瞬間を把握する方法

まずは私なりの最初の着底を把握するところから説明します。全く初めての海の場合水深が分からないのでとりあえず投げてフリーフォールさせます。風がない潮が動いてない状況ならスプールから出ていくラインが止まれば着底です。さて何カウントで着底しました?10カウントとしましょうか。フリーフォールで10カウントなのでテンションフォールなら10カウント以上になるはずです。もう一度同じ場所へ投げて今度はテンションフォールで10カウントまで沈めます。すでにロッドの先にリグの重さを感じているはずです。11・12・13・14と数えていきますが30まで数えても着底を感じなければそれは着底を察知できずリグはすでに着底しています。もう一度投げなおしてカウント11からテンションの変化を集中して感じてください。重たいメタルジグの着底みたいにトンとかゴンとか感じませんが、ラインテンションがじわっと抜ける感触を感じてください。ちょうど腕に巻いたゴムを外した時に血液が流れ始めた時に感じるようなじわっと感じる瞬間が着底の瞬間です。前回説明した竿先に感じるラインテンションの変化を感じてください。風がない潮が動いてない10メートル以下の水深で1g弱のジグヘッドを使用する状況ならぜったいわかりますから。

着底したらラインメンディングしましょう

ラインメンディングとは、ロッドの先からリグまでのラインのたるみをなくす作業です。テンションフォールさせているのでたるみはないんちゃうのと思いますが、ラインは軽いジグヘッドが引っ張る弱い力とラインにかかる水の抵抗で結構たるんでます。たるんだ状態でカウントしても正確なカウントにならず正確なレンジキープはできません。着底したらラインメンディングを行ってラインをまっすぐにします。やり方は、着底したら最初のリフトアンドフォールのカウントは取りますが参考程度にします。再着底を感じたらすぐに2回目のリフトアンドフォールを行います。1回目の時よりカウントは大きくなっていると思います。(そのカウントですが、ゆっくりカウントすると1か2しか数えられないのでできるだけ早くカウントします。私は約2秒で10までカウントしています)だいたい3回リフトアンドフォールすればそれ以上カウントが変わることはないと思います。その3回目の時のカウントが正しいリフトアンドフォールのカウントです。同じ場所同じ状況に投げていれば次のキャストでボトム付近のレンジキープができるでしょう。

それでも狂うレンジキープ

これだけ細かくレンジキープの手順を踏んでいても、リフトアンドフォール5回目くらいになるとレンジがずれてきます。微妙なズレが何度も重なると大きなズレになってしまうからです。なのでボトム付近のレンジキープするならボトムを基準にレンジキープをします。

ボトム基準のレンジキープ

ボトムに着底させてラインメンディングもできた状態でリールを複数回巻きます。例えば2回巻いて1回転分のフォールをしてまた1回転リフトの1回転分フォールすれば1回転から2回転のレンジをキープします。3回転なら2回転から3回転のレンジキープという具合です。そしてリフトアンドフォールを3回ほど行ったらいったな着底させます。そしてまた任意の回数巻いて思ったレンジをキープします。途中でリセットするので正確性が上がります。

アジングでレンジキープは基本でありマスターしなければならないテクニックと言われます(言われてます?)が特にボトム付近で正確にキープする方法って書いてる記事を見たことなかったので私なりのレンジキープをアジングの必須事項として説明させていただきました。

ほんとはこれに風が吹いてるときとか潮が早い時とかの調整もありますが、気になる人はDMください。

釣果データ

コメント