釣れるようになったきっかけはラインテンション
アジングを始めた人が最初にぶち当たる壁は「軽いジグヘッドを投げても何の感触もなくて釣れない」です。
ええ、私もハマりますた。。。アジングは1gくらいのジグヘッドにワームつけて投げてれば釣れるぜ!なんて言葉を信じて、やってみたものの何やってるかさっぱりわからず。アジング専用ロッド使えばtinkoビンビン感度もビンビンだぜ!って言われて竿買って、海に行って投げてやっぱり何やってるかわからず。
ネットで調べては試してを繰り返して、最近やっと少しくらい釣れるようになりました。わたしの場合、釣れるようになった最大のきっかけはラインテンションを理解したことでした。
その後もラインテンションを最大に感じるために考えてきたことをジグタンワーク初のアジング理論としてぶちまけてみたいと思います。内容はアジングに特化しています。アジ以外の魚のアタリは存じ上げません。写真や画像一切なしの長編鬼論文形式ですので、興味のある方だけ先へお進みください。
注意:私はチューブラーロッドのブルーカレントを愛用しています。ソリッドティップロッドに関しては内容が合致しないところがあるかもしれません。ご了承ください。
アタリについて
アタリとは
「アタリってなに?」という方はまずこのブログを開くことがないと思いますが、「手に感じるアタリはどのように伝わってくるの?」という質問ならどうでしょう。
アタリは、アジがジグヘッドを咥えたり吸い込んだりしてジグヘッドをなんらかの形で動かし、その振動をラインを通してロッドに届き、ロッドのティップが振動し、その振動がロッドのブランクスを伝ってグリップに触れる手に感じます。まとめると、ジグヘッドに起きた変化が手に伝わること、これがアタリです。(目でとるアタリは別)
アタリの種類
アタリの種類には
- ラインを引っ張って竿を倒そうとする形ででるグイっと持っていかれるようなアタリ(アタリ1)
- ジグヘッドから発生した振動がラインを伝ってロッドで反響して「コン」とか「コツン」とか「モゾ」とか「ソワ」と手元に伝わるアタリ(アタリ2)
- ジグヘッドから発生した振動はラインの途中で消えてしまうが水面のラインがぴくっと動くなど手に感じなくて目で見てとるアタリ(アタリ3)
- 直前まで引っ張られていた力がなくなることで感じるアタリ(アタリ4)
この四つがあります。(自分が知らないだけでもっとあるのかも)
四つのアタリがどのように発生するのか
四つのアタリを定義しましたが、それらアタリそれぞれ実際にどのようにジグヘッドから手に伝わっているか説明します。
アタリ1は、海中を漂っているジグヘッドをアジが咥えて反転もしくは下にもぐるなど大きく引っ張る力がラインに伝わり、竿先をグイっと引っ張って手首を下に抑えられるように伝わります。このアタリはボーっとしていた気持ちを正気に戻すくらいハッキリとわかります。
アタリ2は、アジがジグヘッドを吸い込んで吐き出そうとする際にジグヘッドのフックの先端が口の中で引っかかった時の振動、またはアジの魚体がジグヘッドに触れた振動から起こるアタリだそうです。(現場を見てないからネットの受け売りです)
アタリ3は、アタリ2と振動発生まで同じですがラインを伝わる途中で振動が消えて手には感じないアタリです。
アタリ4はアタリ1の逆で、一定の力でジグヘッドを引っ張り続けているところに、アジがジグヘッドを静かに咥えてそのままの速度で移動したりジグヘッドを咥えて水面方向に泳ぎ始めると、ラインを引っ張る力がなくなり竿先がフッと軽くなるように感じるアタリです。これがいわゆる抜けアタリでこのアタリは分かりにくいですが、ラインテンションを理解すると取れるようになります。
こんがらがってポン!
さぁ、頭の中がこんがらがってきたでしょう( ´艸`)
そんなあなたにも優しいジグタンは、ここまでの説明が理解できてなくても大丈夫な一文を紹介します。
「これらすべてのアタリを感じるために必要なのがラインテンションです」
最初っからこれを書けば早かったけどアタリがなんなのか知らないとラインテンションの重要性理解できないんで。。。
ラインテンションについて
ラインテンションとは
ラインテンションは「ロッドの先から伸びるラインを引っ張る力」のことです。種類はないですが大きさの違いはあります。
- ほんの軽く引っ張る
- 少し引っ張る
- めっちゃ引っ張る
- 引っ張らない
- 引っ張るか引っ張らないかで結局引っ張り続けてる
- 引っ張るか引っ張らないかで引っ張ってる時間と引っ張ってない時間がある
ちょっと何言ってるかわかりません
引っ張ってるか引っ張ってないかの2種類の組み合わせですので記号で表現してみます。
- ほんの軽く引っ張る(1+)
- 少し引っ張る(2+)
- めっちゃ引っ張る(3+)
- 引っ張らない(0)
- 引っ張るか引っ張らないかで結局引っ張り続けてる(1+から0.5+から1+)
- 引っ張るか引っ張らないかで引っ張ってる時間と引っ張ってない時間がある(1+から0から1+)
なぜラインテンションが必要なのか
子供のころよくやった「糸電話」は糸を張ってないと聞こえないですよね。
糸を引っ張った状態だと声の振動をコップから糸に伝え、糸が長い距離であっても振動を伝え、反対側のコップを震わせてコップから遠く離れた声が聞こえるようになります。引っ張る力は(1+)が一番よく聞こえます。引っ張りすぎる(2+とか3+)とコップから聞こえる声が小さくなります。
アジのアタリも糸電話でいう声の振動と同じで、アジがジグヘッドに与えた振動をラインを通ってロッドで反響増幅してアングラーの手に伝えています。この時引っ張りすぎてるとアタリが小さくなりますし、引っ張ってないと聞こえなくなります。
アタリの種類ごとに説明すると、
アタリ1は竿先を引っ張るまでラインを引っ張っているのでラインテンションで伝わるアタリでテンションは(2+)か(3+)
アタリ2も糸電話と同じでラインテンションがないとわからないアタリでテンションは(1+)か(2+)
アタリ3の手には感じないアタリは、ラインにテンションがかかってなくて手には伝わらなかったけど、振動やラインの動きは目で見てとらえられたアタリでテンションは(0)、しかしこの時ラインテンションがあったとすればアタリ2の(1+)か(2+)になります。
アタリ4の抜けアタリは、ラインが振動を伝えるのではなく、それまであったラインのテンションがなくなることを伝わるアタリです。これもラインテンションがないと感じられないアタリです。(1+)→(0)
つまり、すべてのアタリでラインテンションが張っていないとアタリを感じることができないんです。
アタリ3はたまたま見えてたから取れたけど夜とか取れませんのでテンションがあったとしてね
ラインテンションの作り方
ラインテンションには重力が作るものと人が作るものがあります。
重力が作るラインテンション
重力が作るラインテンションは、ジグヘッドがフォールするときに重力で発生するラインテンションです。
ジグヘッドをキャストして着水後リールのベールを戻した時点では糸ふけがありラインテンションもありません。その後、糸ふけがなくなった時にジグヘッドは重力でラインテンションを発生させながらカーブフォールします。これをフォールのテンションと言います。
フォールのテンションは軽いジグヘッドは小さく、重いジグヘッドなら大きくなります。(実際はワームの大きさや浮力等の影響を受けます)
人が感じるラインテンションは重いジグヘッドのほうが分かりやすいですが、沈む速度が速くてアジが追いきれなかったり重くて吸い込めなかったり、釣れる確率は少なくなります。
軽いジグヘッドのラインテンションは小さくてなにやってるかわかりにくいですが、沈む速度はゆっくりでアジが見つけやすく軽いから吸い込みやすくなります。
それと最も重要なのが軽いジグヘッドのラインテンションは
- ほんの軽く引っ張る(1+)
のラインテンションだから糸電話理論でアタリが明確に手元に伝わります。
フォールの釣りがよく釣れる理由でアジは落ちてくるものに興味を示すからと言われますが、私はアタリが明確だから釣りやすい(掛けの釣りがしやすい)んじゃないかと妄想しております。
ただし、軽すぎるジグヘッドや風でラインがたわむような環境だとテンション(0)のノー感度になってしまい、目で見るアタリしか取れなくなります。そんな時は重いジグヘッドに替えるか以下の動作をします。
人が作るラインテンション
人が作るラインテンションは、ロッドをさびいて作るラインテンションで、重力が作るラインテンションと同時にロッドをさびいてラインテンションを発生させてさびく速度で人がコントロールします。
重力が作るラインテンションで軽すぎるジグヘッドだとテンション(0)になってノー感度になりやすいと説明しましたが、重力で沈もうとするジグヘッドをロッドでさびいて引っ張ることで重力のほかにもテンションが発生して重力だけの時より大きなラインテンションを作れます。また、テンションを人が作るので潮の速さ緩さを感じながら最適なテンションをコントロールできますし、さびく際に竿先を上に上げるように動作をするとレンジキープをしやすくもできます。
つまり、人がラインテンションを作ると
- 重力が作るラインテンション以上の大きなラインテンションが作れる
- 軽量すぎるジグヘッドでもラインテンションを作り出せる
- 人の意思でラインテンションをコントロールできる
- レンジキープがしやすい
といったメリットが生まれます。
前半終了
「パトラッシュ、僕はもう疲れたよ。前半を終了するよ。なんだか、とても眠いんだ。」
というわけで後半に続く。
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