カルディアLT1000S-Pをアジングで使ってみたインプレ

リール

2020年現在買えるリールで、1万円台で買えてアジングに使えるスペックを備えてる

しかし完璧にするには少し改造が必要かも

そりゃ、このクラスだと完璧は望めません。望んだらあきません。なにかしら妥協するところは出てきます。でも、足りないところを自分で改造して足るようにできるんだったらそこは妥協していいところ。妥協できるできないを考えながらリールを選択しました。

選択基準1、値段

『ない袖は振れません!』絶対妥協できないところが『値段』です。値段考えなかったらシマノならバンキッシュとかツインパワーとか、特別給付金が手に入った今ならステラもいいですね。ダイワなら・・・むなしくなるからやめよう。

そう、私のように使えるお金に限りしかない人は、リールの選択はまずプライスから始まるのです。かといって安い初心者向きといわれるリールは使いこむと不満が出て結局上のクラスが欲しくなるから、買い替えしなくていいように1万円台の中級クラスのアジングリールを探してみました。

シマノでは、アルテグラ1000、ソアレBBC2000SSPG、ストラディック1000S
ダイワでは、フリームスLT1000S、月下美人LT1000S-P、カルディアLT1000S-Pがあります。

選別基準2、重さ

次に、アジングリールで大事になるのがタックルバランスに影響する重さ。カスタムで軽量化できますが、違う素材のギアに変えたり軽量ハンドルに買い替えたりっていうのは金がかかり過ぎます。最初から軽いことはけっこう大事です。それぞれのリールの重さは

  • アルテグラ1000:200g
  • ソアレBBC2000SSPG:200g
  • ストラディック1000S:185g
  • フリームスLT1000S:185g
  • 月下美人LT1000S-P:190g
  • カルディアLT1000S-P:170g

すべてカタログ数値です。この中で最も軽いのはカルディアLT1000S-Pの170g、次にストラディック1000SとフリームスLT1000Sの185gです。

選択基準3、巻き取り量と巻きの軽さ

巻き取り量と巻きの軽さは関係していて、巻き取り量が少ないとギア比の関係で巻きは軽くなります。また巻き取り量が少ないと安定してゆっくり巻けるのでリーリングのアジングがやりやすくなります。リフトフォールのアジングでは巻き取り量が多いほうがスラックを巻き取るのが早くなり使いやすい場合もありますが、そこはロッドティップのソリッドとチューブラーのように『好み』の部分ですが、私の場合は安定して巻けて巻きが軽くなるパワーギアが好みです。で、軽く巻けるパワーギア搭載のリールは

  • ソアレBBC2000SSPG:1:4.3 57㎝
  • 月下美人LT1000S-P:1:4.8 60㎝
  • カルディアLT1000S-P:1:4.8 60㎝

選択基準4、ボールベアリングが追加可能か

ここまで値段、重さ、巻きの軽さを比べて自分の中でもうほぼカルディアに決まりました。しかし中級機種だけあって、ボールベアリングが6個入り。入ってないのはハンドル内2か所とスプールとスプール軸の2か所とラインローラー(すでに1個入ってますが2BBに変更可能らしい)の5か所。カルディアLTはこのすべてのボールベアリングが追加可能で、リールカスタムの強い味方ヘッジホッグスタジオで5BB追加の11ベアリングキットが売られています。私の場合はラインローラーはBBが1個入ってれば満足なので4BB追加予定です。

選択基準5、スペアスプールの値段

リール選択の際に見落としがちなのはスペアスプールのお値段。エッジを傷つけることはないのですが、ライン違い(フロロかエステルかPE)を巻いたスプールがあるとその時の風の状況や深さによって対応できるようになるのでスペアスプールを用意することがよくあります。そんな時に、リールが1万円ちょいで純正スプールが8000円とかまれにあります。そんなスプール買えませんのでスプールが安いことは大事です。

で、カルディアLTのスプール価格調べてみました。7800円(税別)ですと。ほーんきたこれ。たっかいやん。

あかんかーって思ってたら、見つけましたこれ。

SLPワークスってダイワのメンテナンスとかカスタムパーツの部門ですよね。ってことはほぼ純正?なのにお値段5000円(税別)それに純正パーツのようで純正ではないのでネットショップではポイントついたりして定価から2割ぐらい安く買えたりします。実質4000円(税別)で買えるなら純正スプールの半分近く。それにこのスプール、純正スプールにはないベアリングがはじめから組み込まれてます。買わずにおれるか!←買いました

選択基準のまとめ

カルディアLT1000S-Pは重量は170g、ギア比4.8のパワーギアでスプール内にもBB追加可能で、スペアスプールもお安く手に入る。もう迷うことはない。さあ、買うんだ σ(゚∀゚ )オレ

やっとこっからカルディアLT1000S-Pのインプレ

購入して届いたらさっそくハンドルノブをカスタムしてベアリング2個追加とゴメクサスのリールスタンドを装着してフロロカーボンラインを巻きました。カスタム後の重さをチェックします。

カスタム後の全体と各部の重量チェック

総重量はまだだいぶ軽いですね。軽量ショートロッドと合わせても先おもりしなさそうな重量で収まってます。

各部の重さはスプール22g(スプール内BB組み込み済みでフロロカーボンラインの重量込み)

ドラグの部単体は6g

ゴメクサスのリールスタンドは7g

ゴメクサスのノブとBB2個追加したハンドルが18g

本体は129g

実は巻きが思ってたより重かった

期待してた巻きの軽さですが、期待を裏切り重いです。。。
アジングできないほどではないけど防水機構のマグシールドのせいなのかグリスがまだ馴染んでないのかわかりません。お店の展示品はもう少し軽かったから使ってるうちに軽くなるかもしれませんが、しばらく使っても軽くならなかったらマグシールドレス化して軽くしてみようかな。たぶん1年はやんないけど。(追記 オーバーホールに出したら巻きが軽くなりました。重力でハンドルがゆ~くり回るレベルです。シマノのマグナムライトローター機に比べれば重いですが純正より短い35ミリのカスタムハンドルで不満なくアジングで使える軽さにはなってます。)

SLPにリールのオーバーホール出してみた
ダイワ製品のメンテナンス会員サービスSLP+の会員になってリールメンテナンスに出してみました。 SLP(株式会社スポーツライフプラネッツ)は釣り具やゴルフ用品などを製造販売するダイワ(グローブライド株式会社)のグループ会社で、釣り具の修理メ

ロッドに装着した時のバランス

手持ちロッドでバランスが取れるロッドを探してみました。
34ガイドポストLHR-57はバランスがいいけど総重量が手首に来ます。たぶんロッドが重いのでバランスが良くても総重量が重いためか(手首鍛えろσ(゚∀゚ )オレ)。

18コルト642L-HSはリールフットに指をかけない前持ちでなんとかバランスが取れるところ。正直気に入らないバランス。

ブルーカレント68Ⅱはどんな持ち方しても先おもりします。

同じくブルーカレントⅢ53が中指と薬指の間にリールフットを置く形でバランスが取れて竿先感とかタックル総重量感がなくなります。

よかったらブルーカレントⅢ53のインプレもご覧ください。

 

アジングで使ってみた感想

私がアジングリールに求めるのはロッドに合う重量であることと巻きが軽いこと、あと不足点に手を加えて改善できることです。実際にアジングで使ってみて思ったのは、特に不満がないってことです。まだ巻きの重さを感じる時もありますが、アジング中に重くてしかたないってことはありません。重量は180gちょいで文句なし。

ネットで評判を見るとセオリー1003の劣化版とかこれ買うならセオリー買っとけとか言われてますが、そのセオリーがもう買えません。なんかプレミアム価格で中古が売られたりしてますので私の中でセオリーはこの世に存在しなかったリールと認識するようにしています。(触ったこともないからわからないし)

ハンドルのガタとか

ちなみに、ハンドルのガタとかハンドル回したときにコツンってな感じはあります。1万円台のリールですからあって当然だと思ってます。ガタなくスムーズな巻き心地を求めるならもっと上級クラスのリールになりますが値段が無理っていう場合には、カルディア買ってお金払って個別に調整してもらって巻き心地を追求してもいいかもしれません(満足いく巻き心地になるかは分かりませんが高級リール買うよりトータルで安く巻き心地良くなると思います)。私の場合はハンドルをリールに押し付けるように回してますのでガタはそれほど気になりません。(追記 オーバーホールで解消されました。オーバーホール効果あります。)

ドラグ性能

ダイワのLTシリーズとLTになる直前のシリーズからドラグはATD(オートマチックドラグシステム)になりました。私はこのドラグをとても気に入ってまして、フッキングとか瞬発的な力にはドラグを出して、持続するような負荷にはドラグを止めてロッドの反発でいなすことができます。シマノのドラグも優れてますが、シマノ派だった私がダイワに乗り換えたのはATDが良かったからです。

その他不満点

キャスト時にラインがスプールを叩く音がします。アルミにラインがこすれるような音です。これ人によっては気になって仕方ない人もいるかもしれません。フロロカーボンを使うと結構大きな音で出ます。ロッドのガイドとの組み合わせもあるのかな。ブルーカレントシリーズで使うと音が出ました。

 

カルディアLT1000S-Pをアジングで使ってみたインプレのまとめ

カルディア以外にソアレCI4、ソアレBB、サハラ500をアジングリールに使ってきてアジングに使うのは初めてのダイワリールでしたが、おおむね満足しています。巻きの重さはソアレCI4の時もそうでしたしグリスが馴染めば軽くなると思います(オーバーホールで解消済み)。ドラグの性能もいいし、重量もいいし、ハンドルのガタは巻き方で解消してますし(オーバーホールで解消済み)。安く買えるスペアスプールに異なるラインを巻けば状況対応能力があがってどんなシチュエーションでも釣りができますし力強い相棒です。スプールの音だけは注意してください。

釣果データ

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